ポッピングとは、1972年ごろ、アメリカ西海岸にあるフレズノという地域に住むブーガルー・サム(Boogaloo Sam)という黒人によって始められたダンススタイルです。
筋肉を緊張させたり緩めたり、体を流れるようにして回したり
また、パントマイムのように不思議な動きを表現したりします。
筋肉を弾く(Pop)ように見せることから「ポッピング(Popping)」と呼ばれるようになりました。
創始者といわれるブーガルー・サムは、実弟のポッピン・ピート(Poppin’ Pete)を含めたファミリーを中心に「エレクトリック・ブーガルーズ(The Electric Boogaloos)」というダンスグループを結成しました。
そして、そのダンス活動において、フレズノ(Fresno)やウォークアウト(Walk out)など様々なステップを生み出していきます。
特に、マイケル・ジャクソン(Michael jackson)が「ビリージーン(Billie Jean)」という楽曲の初公開シーンで披露した「ムーン・ウォーク(Moon walk)は、ブーガルーがマイケルに教えた技のひとつだそうです。
※マイケルが披露したムーンウォーク、正しくはバック・スライドと呼びます。
マイケル・ジャクソンについては、ミュージック・ビデオやライブパフォーマンスなど、
あらゆるシーンでポッピングのスタイルを取り入れ、ポッピングの普及に貢献した一番の立役者ともいわれています。
また、ポッピングに関する映画情報としては、1984年に公開された『ブレイクダンス』があります。
ブーガルーズのポッピン・ピートとポッピン・タコ(Poppin’ Taco)がダンスバトルの敵役として出演しており、ポッピングのスタイルを披露してくれています。
ポッピングのなかでもエレクトリック・ブーガルーズによって編み出されたステップなどを中心に踊るダンススタイルを「ブーガルー(Boogaloo)」、もしくは、「ブガルーイング(Boogalooing)」と呼び、
ロボットやスローモーションなど不思議な動きを見せることを中心にしているダンススタイルを「アニメーション・ダンス(Animation dance)」と呼び、両者を区別することも多くなってきています。
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